あなたの身の回りにもサルコペニアが潜んでいる!?ー最新の報告からー
山下真司
筋肉量の減少は男性より女性に顕著?!-アメリカの大規模研究から-
Framingham Heart Studyと呼ばれるアメリカの大規模疫学調査から、男性と比較して女性の方が加齢とともに筋肉の質が低下しやすいことが2018年に示されました!
心肺機能が衰えると認知症になりやすい?!
生活習慣病は認知症を発症させる原因の1つとも言われていますが、今回ご紹介する報告では心肺機能が認知症の発症に影響していることが分かりました。やはり体力をつけることが大事ですね。
将来の筋肉の質は筋肉量と体脂肪量のバランスが影響!!
50歳以上の方を対象に4年間かけて調べた結果、全身の筋肉量や体脂肪量は将来の筋肉の質に影響する事がわかりました。過剰な体脂肪によるデメリットがまた1つ示されたと言えるでしょう。
長生きする人は歩くスピードが早い!ー10万人の研究結果からー
44本の報告をまとめたところ、歩くのが遅い人ほど早死にしやすく、心臓病を患いやすいことが分かりました。死神に追いつかれないよう、歩く速さを維持していきましょう!
栄養管理をしている肥満な高齢者には有酸素運動or筋トレのどっちが効果的?
今回は医学雑誌の中でも最もインパクトのあるNEJM誌に掲載された論文をご紹介いたします。食事管理と並行して運動管理も徹底することで、十分な減量効果を得られることが示されました。
仕事中の運動量が心筋梗塞に影響する?!
およそ1万人の従業員を対象とした研究では、仕事中の活動量と心筋梗塞の発症に関連がありませんでした。若者に限ると、荷物を持ち運ぶ仕事などはリスクを下げる可能性があるようです。
働きすぎは不整脈のリスクかも?!
長時間働いている人は、不整脈のひとつである「心房細動」の発生率が高いことが分かりました。ライフワークバランスを意識的にコントロールできると、不整脈のリスクも下がるかもしれません。
血糖コントロールは将来の運動能力に影響する?!-フィンランドからの報告-
平均年齢70歳の男女約1,000人を対象とした調査の結果、血糖のコントロールが難しいと運動能力が下がりやすい可能性が示されました。立ち座り体操などを通して、運動能力の低下を予防しましょう。