【Point 1.】サルコペニアは加齢に伴う筋肉量の減少を主とした筋力低下を指す。
【Point 2.】ネットワーク解析により、サルコペニアの改善には低~中強度の筋トレ、運動と栄養の併用、脂肪酸の栄養補助食品が有効である可能性が示された。
【Point 3.】加齢に伴う衰弱を指す『フレイル』にも筋トレが有効なため、できる筋トレから積極的に行ってみよう!
サルコペニアを改善したい!
年齢を重ねるごとに生じてくる筋肉量の減少を主体とした機能低下を指す『サルコペニア』。
筋肉の量が減ってくると、今までできていたことができなくなったりと、心配事が増えるかもしれません。
2025年には新たなアジアの基準が提唱され、muscle health が推進されるようになってきた今、どのようなことをすればサルコペニアに効果的なのかどうか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この疑問に対して、2025年1月に、Aging Clinical and Experimental Research 誌から、複数の報告をまとめて探索的に検討したネットワーク解析による報告が掲載されました。
11種類の薬物を用いない介入(非薬理学的介入)を比較した結果、以下の3つが効果的であることが示されました。
・筋トレ(低強度~中強度の負荷)
・運動と栄養の併用
・脂肪酸などの栄養補助食品
特に、上記のなかでも筋トレに関する報告は他の介入と比較しても多く見られ、筋肉量やいくつかの身体機能(握力、歩行速度、 Time Up and Go テスト)を改善させることがわかりました。
一方で、今回の解析で用いられた過去の報告には全体的に品質が低く(risk of bias が高い)、全体的に報告内容に一貫性がないことから、結果の確証の程度は依然として低いと述べられております。
したがって、どの介入が効果的かどうかを結論づけるには、時期尚早である可能性が高いと思われます。
しかしながら、筋トレは『フレイル』の改善にも最も有効であることが示されており、都市を取るにつれて生じてきた衰えや筋肉量の減少に対しては、筋トレを行うことが望ましいと言えるでしょう。
ご自身の体の状態や体力、筋力などの状態を気にかけながら、できる範囲から、筋トレを始めてみてはいかがでしょうか。
ー紹介文献情報ー
【雑誌名】Aging Clin Exp Res. 2025 Jan 15;37(1):24
【筆頭著者】Fu Z
【タイトル】Seeking optimal non-pharmacological interventions for sarcopenia: a systematic review and network meta-analysis
【PMID: 39815139】


